◎改修ポイント
参考になる改修事例を足で探し、エントランスを明るく入りやすい雰囲気に改めた

◎所在地
大阪府大阪市中央区高麗橋4-5-12

◎建物規模
地上7階地下1階

◎所有者
一丸

◎竣工
昭和48年

◎投資費用
施工:1700万円
設計監理:350万円

◎工期
1カ月半

 「TERASOMAビル」は地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」駅より徒歩3分、四ツ橋線「肥後橋」駅より徒歩2分の場所に立地。昭和48年竣工のビルだが、現在は満室稼働中。しかし、一丸の取締役である寺杣直子氏が同ビルの管理運営に携わるようになった平成21年の段階では空室が目立つ状態だった。そうした状況を改善するために、同年にリノベーションを実施した。
 寺杣氏がまず行ったのは、ビルへの率直な意見を集めること。来館者や出入りの業者などにヒアリングを行ったところ、「暗い」、「ぱっとしない」、「入りにくい」という印象を抱かれていることを把握した。それらマイナスのイメージを取り払い、綺麗で明るい雰囲気に改めようと方針を定めたうえで参考となる物件を探して他のビルを観察していたところ、理想とするイメージに合致するビルに出会う。そこで事情を話して設計者を紹介してもらい、リノベーションを実施した。
 立ち寄ってみたいと思われるビルにするために特に力を入れて改修したエントランスは「高級感を出しつつシンプルで上質なものを」という要望のもとデザインが行われており、エントランスは大理石張りにして不便な段差は廃してゆるやかなスロープに改められている。
 この時リノベーションにかかった施工費用はエントランスに加えてトイレや給湯室、共用部なども合わせると1700万円ほど、加えて設計監理費用が約350万円。工事の期間はおよそ1カ月半。
 リノベーション完了後、以前の状況を知っている人からは「見違えた」と言われるようになり契約も決まりやすくなり現在の入居率100%の原動力となった。  「ビル経営を行ううえで大きな投資の判断を迫られる場面もありますが、このリノベーションは今の満室という結果をみるとやって良かったと思っています」と寺杣氏は振り返る。

(週刊ビル経営2016年7月11日号掲載)
一丸 「TERASOMAビル」
▼改修によって明るく高級感のあるエントランスに




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