◎改修ポイント:屋上の防水工事におけるコーティング剤の塗布と漏水対策の実施


◎所在地
東京都港区南麻布5-12-14

◎建物規模
地上3階地下2階

◎延床面積
約555㎡

◎所有者
フォンス

東京メトロ日比谷線「広尾」駅から徒歩3分、住宅街に立地する「第2伊吹ハウス」は平成2年に竣工したオフィス向け賃貸ビル。現在、全フロアのうち4フロアを音楽制作会社、1フロアを映像制作会社が利用する。  今年春に「第2伊吹ハウス」は屋上の防水工事を実施し、塗料によるコーティングや漏水対策を施した。「第2伊吹ハウス」を所有するフォンス(東京都港区)営業部長の横山隆治氏は、「定期的にビルの設備機器の更新やメンテナンス、外装・内装の補修工事などを実施しています。そのメンテナンス業務で屋上の床面に小さなひびがあることを発見し、防水工事を行うきっかけとなりました」と語る。  工事は施工業者に発見したひび以外の漏水箇所を探してもらう事から実施。ひびは数カ所発見されたものの漏水被害は少なく、浸透して下のフロアに雨漏りとなっているケースは見られなかった。その後、直ぐにひびの箇所を修理し、更にその上から塗料によるコーティング剤を塗布した。コーティング剤は防水・撥水性があり、また長期にわたり効果が持続する。施工期間は約2週間で、多少天気の悪い時は続いたが工事内容はスムーズに進んだ。  横山氏は「今回の屋上の防水工事は、早期にひびの発生が確認できたことが重要と思います。業者も『被害がそこまで深刻ではなかった』と語っていることから、万が一、さらに深刻な被害でしたら高額な施工費用が発生していた可能性があります。工事は補助金を使用し、半額で実施できた点も当社としては助かりました」と語る。  昨年は、隣接する賃貸住宅の「伊吹ハウス」で雨漏りが発生し、テナントから改善が求められた。今回はテナントから雨漏りが発生したという報告は来ていない。横山氏は「そのような問題が発生する前に把握できて良かったと思います。これも定期的にメンテナンスを実施していた結果からです」と話す。

(週刊ビル経営2016年10月3日号掲載)
フォンス「第2伊吹ハウス」