◎改修ポイント:電力使用量約30%削減した改修


◎所在地
東京都中央区日本橋小舟町11-13

◎建物規模
地上7階

◎延床面積
640㎡

◎所有者
日宝土地建物

◎竣工
昭和60年

◎改修
平成28年

 「日本橋NYビル」は地下鉄「人形町」駅から徒歩6分、「三越前」駅から徒歩7分の場所に立地している。竣工は昭和60年で、奇しくも現オーナーであるスリーエフ不動産(東京都港区)が貸ビル業を始めた年に誕生したことになる。同社はこの「日本橋NYビル」の他にも「スリーエフ南青山ビル」や「クレヨンハウスビル」などを所有しているが、これらはいずれも竣工から約30年を経過。「大規模な改修を行うべき時期が来た」と判断し、3棟それぞれで改修を行うことを決断した。
 「日本橋NYビル」においては、エレベーターや空調設備を更新したほか、照明のLED化、また通りに面した場所に設置してある看板の交換などを実施。エレベーターは最新のものに交換したことで効率的な駆動による消費電力の節約、ムダの無い加減速による走行時間の短縮等の効果が得られている。また、エレベーターの扉にはキズがつきづらく目立たないダイノックフィルムを使用し、各フロアのテナントの扉にも同じものを使うことで統一感があり見目良い印象に生まれ変わった。
 照明のLED化は共用部だけでは無く、入居テナントの協力のもと専有部でも実施。ビル全体で約30%の電力使用量減という結果を得ている。
 今回の「日本橋NYビル」改修には東京都の補助金制度「東京都中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト」を活用しており、改修費用の負担をこの補助金によって約3分の1軽減している。  
 同社常務取締役の中澤慶人氏は、「これまでも時代やテナントの変化に合わせて手を加えてきましたが、30年という節目を迎えて効率化のために大規模な改修を行いました。当社はテナントのみならずテナントの来客にまで気に入ってもらえるビルにしたいという思いのもとビル経営を行っています。今後も顧客満足度100%をモットーにビル経営に臨んでいきます」と語った。

(週刊ビル経営2016年10月3日号掲載)
スリーエフ不動産 「日本橋NYビル」