◎改修ポイント:給トイレをオフィスとは壁一枚を隔てるように改装し、「目隠し」を設置。女性スタッフに配慮した空間に


◎所在地
東京都千代田区鍛冶町2-7-5

◎延床面積
519.25㎡

◎所有者
日宝土地建物

 JR「神田」駅から徒歩1分の好立地に建っている「日宝神田イースト」では今年2月15日、3階と5階の室内の水回り部分のリニューアルを完了した。
 「日宝神田イースト」は日宝土地建物(大阪市中央区)が平成28年12月20日に取得した築30年の事務所ビル。
 今回は女性が利用しやすい水回りの機能面・スタイルを重視したリニューアルを実施。主な工事内容はトイレの間取りを変更し、給湯室の流し台を更新した。 以前はトイレとオフィスが直接つながっていたためドアを開けるとオフィス内からトイレが丸見えになり、特に女性にとって非常に利用しにくい構造となっていた。そこで出入り口を給湯室と一つにすることによってオフィスとは壁一枚を隔てるように改装し、利用しやすい空間とした。流し台についても、手洗いだけのコンパクトなものに改修し、昔風のイメージを払拭した。
 東京支店営業課の大桑重光課長は「神田は大通り中心に大規模なビルが建ち並んでいる一方で、主要通りから外れた通りには20坪から35坪程度の中小オフィスビルが林立しています。今回のトイレを中心としたリニューアルでは女性の視点からの付加価値に注力することによって、競合物件と差別化できる商品を作りました。内覧では『新しくした水回りが良い空間だ』という声が多く、特に女性から高い評価を得ています」と話す。
 そのほかにも照明をLEDへ更新したほか、エントランスの館銘板の位置を入口の横に変更。また、エレベーターについても内側と外側にシートを張り直した。
 「他の階については機会を見ながら改修を進めていく予定です。築年数も経っているので、今後も手を加えながら、テナントが心地よい空間を作っていきます」(大桑氏) 
 女性の社会進出が叫ばれている中で、女性が利用しやすい環境作りでの差別化は有効的である。

(週刊ビル経営2016年10月3日号掲載)
日宝土地建物 「日宝神田イースト」