◎改修ポイント:給湯室拡張及び専有部を改修


◎所在地
東京都渋谷区道玄坂1-3-1

◎建物規模
地上9階地下2階塔屋3階

◎竣工
昭和36年

 「渋谷」駅すぐに立地する「渋谷駅前会館」は今年で竣工して55年目を迎える歴史あるビル。建物の保全を常に意識しており、定期的な補修・改善を行っているため半世紀以上も前の建物とは思えない見栄えとなっている。昨年、同ビルが改修を行ったのは6階部分の給湯室拡張工事。管理・運営を行っている取締役専務の飯島朋央氏は「以前の給湯室の広さはおよそ2m2と非常に狭小な造りでした。水回りなどの設備以外には物を置ける場所がほとんどなく、一人入ったら手狭な状況でした」と話す。  改修方法を模索していたところ、給湯室の隣に入居していたテナントが会社を畳むことになった。テナントの社長が高齢ともなり、事業継続を断念。右腕になっていた人物が別の会社を新たに立ち上げることとなった。  「新会社を立ち上げるにあたり、事務所と給湯室の間にある約7m2の事務所倉庫は使わないという話になりました。そのため、その倉庫部分を繋げて給湯室を拡大しようという計画になりました」と飯島氏は話す。  給湯室の拡大に伴い、隣接する事務所部分もリニューアルすることになった。工期はおよそ2週間。事務所の壁や床を中心に改修。天井も低かったため、数十cm拡張することになった。その際に天井裏にあったダクトやスプリンクラーの給水管なども整理・再配置し、対応した。給湯室は倉庫部分も合わせて約9m2にまで拡大。流し台やSK(スロップシンク)がゆったりと置ける配置に再設計。加えて洗剤などが置ける棚も設置した。  飯島氏は「流し台など以外にも何か配置しようとは考えているのですが、今のところまだ何にするかは決めていません。テナントからの要望や他のビルオーナーの意見を踏まえて今後、利活用できるようにしたいです」と語る。  改修費は給湯室部分で約100万円、全体で約350万円となった。

(週刊ビル経営2016年10月3日号掲載)
飯島興業 「渋谷駅前会館」