◎改修ポイント
改修ポイント:築50年超のオフィスビルをリニューアル。オフィスの一部が未仕上げのまま入居者に貸し出し、一定の条件をクリアすることで原状回復を免除する「コア&シェル・リーシングシステム」を採用。さらに「東京タワー」の足元という好立地を生かすべく、屋上にルーフトップテラスを整備した。改修費用は約2億円。

◎所在地
東京都港区東麻布1-4-2

◎建物規模
地上10階地下1階

◎延床面積
2039.3㎡

◎竣工
昭和41年7月

◎貸主
リアルゲイト

 不動産総合プロデュース企業のリアルゲイト(東京都港区)が平成27年12月に手掛けたリノベーション案件が「THE WORKERS&CO」だ。財団法人が保有する地上10階地下1階のオフィスビルをリアルゲイトが10年間のマスターリース契約を結び全面改装を実施。改修費用約2億円を投じた。1階をカフェレストランとラウンジ、2階~10階のオフィス空間は広さ17㎡~139.59㎡まで最大36室で構成されたシェアスタイルの貸室を用意した。地下1階にはプライベートジムが入居する。
 リアルゲイトの代表取締役社長、岩本裕氏は「大手広告代理店やテレビ局が近隣に存在し、取引先企業やクリエーターからのニーズから竣工時から満室稼働を実現した」を解説。さらにオフィスフロアに関しては最低限のインフラ設備・内装にとどめた「クォータースケルトン」で引き渡しを行い、後継テナントに貸し出し可能な内装であれば原状回復義務を免除する「コア&シェル・リーシングシステム」を採用。入居テナントは原状回復費用を気にする事なく自由度の高い属策が可能になり、移転コストも大幅に軽減できる。岩本氏は「クリエイティブな企業ほどオフィスに対するこだわりが強く、自由を求める。標準仕様のオフィスは苦戦している」と指摘する。
 内装の自由度とあわせて屋上に開設したルーフトップテラスもテナントに好評だ。「東京タワー」を一望できる眺望とバーカウンターを完備。加えて打ち合わせ等に利用できるラウンジ、ミーティングルーム、シャワーブースなどビジネスシーンをサポートする共用スペースも充実させた。
 リアルゲイトが手がけるリノベーション案件は現在約30棟。築年の経過によって競争力が低下した中小ビルのマスターリース事業を強化している。10年程度の賃借期間の修了後はバリューアップした状態でオーナーへビルを返還。中小ビルの再生に注力する。

(週刊ビル経営2016年9月26日号掲載)
リアルゲイト 「THE WORKERS&CO」