◎改修ポイント
駐車場から多目的スペースに。「地域貢献」がキーワード

◎所在地
千葉県千葉市中央区弁天2-22-6

◎施工場所
1階駐車場部分

◎所有者
いなかっぺ

◎改修期間
平成18年7月から2カ月間

 JR「千葉」駅から徒歩5分の場所に立地する「かっぺイーストビル」。現在、その1階部分で所有会社の合資会社いなかっぺ(千葉県鴨川市)が平成18年より多目的スペース「studio CoCoLo」を運営している。所有するに至った経緯は、代表社員・岡野大和氏が平成12年に設立した株式会社かっぺ(千葉市中央区)が翌年に「かっぺイーストビル」に入居、平成16年に当時の所有者との売買成立によって取得した。
 1階部分は駐車場として使用していたものの、岡野氏によれば「その利用者も少なく、資材置き場に近い状態になってしまっていました」とのこと。この部分について有効活用を考えるようになった。そこで平成13年よりかっぺ社の社員や取引先、近隣住民などを招いた「かっぺ祭」を開催。同氏は「駐車場部分に椅子やテーブルなどを搬入してイベントを行いましたが、これがその後の活用に繋がったと思います」と話す。
 岡野氏が活用を考えていくうえで重視した点は「地域に貢献すること」だった。そのとき、「周辺には音楽サークルや演劇サークルなどアマチュア団体が発表するような規模のホールが少ない」ことに気づき、平成18年7月より駐車場部分の改装を開始。2カ月ほどの期間を経て多目的スペース「studio CoCoLo」の開設となった。
 駅前かつ1階であればコンビニエンスストアなどテナント入居を考えると様々な可能性があった。しかし岡野氏の視点は「収益」ではなく「地域貢献」だった。
 「ビジネスを通して地域に貢献していくことを目指していて、今でもいなかっぺ社の事業として鴨川の活性化に寄与する地域メディアの運営などを行っております。不動産においても、その地域の人たちのニーズに応えていくことがオーナーとして貢献できることではないかと考えております」(岡野氏)

(週刊ビル経営2016年9月26日号掲載)
いなかっぺ 「いなかっぺイーストビル」