◎所在地
神奈川県横浜市西区戸部町4-158

◎建物規模
地上4 階

◎延床面積
876.96㎡

◎投資費用
約600万円

◎工期
2カ月

 横浜市西区戸部町の閑静な住宅地に佇む「かもん山ガーデンビル」が竣工したのは昭和60年。運営・管理を行うアサヒ興産(横浜市西区)は改修を定期的に行いビルの保全に努めているが、昨年 エレベーターの大規模改修工事を行った。竣工当初エレベーターはなかったのだが、平成9年に入居したイベント会社から「荷物を運搬したい」との要望があり、エレベーターを設置。設置費用もイベント会社とアサヒ興産で折半するという形で合意。貨物運搬用のエレベーターを非常階段の横に設置した。  
 代表取締役の小室明久氏は「非常階段の横に取り付けることであまり大きな費用負担になりませんでした。金額としても1000万円以内に収まりました」と話す。
 そうした中昨年、小室夫人が脳出血で倒れるという不幸があった。幸い命に別状はなかったが身体が麻痺してしまった。ビルの4階に自身の住宅があるため階段での上り下りは困難と判断。これを機に人も運べるようにとエレベーターを改修することを決意した。
 「昨年9月から改修工事を行っておよそ2カ月で工事は完了しました。プライベートでも活用することもあり、今までは表の通り部分にエレベーターの入り口が見えていたのですが、裏手側にすることでできる限り目立たないようにしました。それに伴い、塀の改修も合わせて行いました」と小室氏は話す。
 改修費用はおよそ600万円。エレベーターの定員は2名までとなっている。  
 「基本的には住居用としての活用が多いですが、テナントの方でも使えるようにしてはいます。たくさん運べるわけではありませんが、使い勝手は良いです」と小室氏。
 多くの人数を運べるわけではないが、規模としては十分と言える。コンパクトな設計で出来上がったエレベーターのおかげでビルの利便性も向上。テナントサービスにも繋がっている。

(週刊ビル経営2016年9月19日号掲載)
アサヒ興産 「かもん山ガーデンビル」
▼改修工事を行ったエレベーター(中)、手すりも完備(下)