◎改修ポイント
意匠性と見栄えを改善しつつ防水対策も整えた外壁リニューアル。また、テナントと周辺住民のニーズに応えた月極め駐輪場の導入

◎所在地
東京都千代田区平河町1-2-2

◎建物規模
地上7階地下1階

◎延床面積
1320㎡

◎所有者
東洋リンクス

◎竣工
昭和60年

 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅から徒歩1分の好立地に建つ「朝日ビル」では、昨年外壁のリニューアル工事を施した。ビルを所有・管理する東洋リンクス(東京都千代田区)では、定期的に内装や設備機器の更新を行っており、日々のメンテナンス業務も注力する。今回の外壁リニューアルは、劣化部分の解消や資産価値向上、意匠性アップを図るため実施した。  
 主な工事内容は、外壁の色の塗り直しやコーティング剤の塗布、劣化部分の解消などである。外壁の塗り直しでは色が落ちかかっていた従来の赤茶色の外壁をさらに濃く塗り直し、コーディング剤を塗布することで綺麗な仕上がりを実現した。不動産管理担当の武田太郎氏は「築年数が30年以上経過しているビルなので、水漏れ等々が発生しないように入念に防水対策を施しました。意匠性・見栄えも向上したので、以前よりもビルのイメージも良くなったと思われます」と語る。
 その他の改修では、エントランスの一部や給水ポンプの更新、4階のトイレブースと給湯室の改善などを実施し、最新の温水洗浄便座を導入した個室トイレも利用可能となった。また1階の駐車場を月極め駐輪場に改修した点も特長。もともと、1階はテナント向けの駐車スペースであった。しかし、自転車のニーズの高まりから駐車場を駐輪場へと改修。現在は57台の駐輪設備を備えており、テナントだけでなく周辺住民もよく利用している。周辺地域ではここ数年マンションの新築工事が盛んに行われており、自転車の普及率も急速に増加している。しかし、敷地面積の問題から駐輪スペースが狭く、マンション住民全員が置けないケースも見られる。
 武田氏は「周辺住民が当ビルの月極駐輪場を利用する経緯にそのような背景があり、ちょうど住民のニーズに応えた内容となりました。非常に利用率が高く、空きはむしろほとんど見られません」と語る。

(週刊ビル経営2016年9月19日号掲載)
東洋リンクス 「朝日ビル」