◎所在地
東京都千代田区駿河台1-7-10

◎建物規模
地上9階地下1階

◎所有者
中村ビル

◎竣工
平成2年

◎取得
平成21年11月

◎予算
約400万円

◎工期
3週間程度

  丸みを帯びた窓ガラスが特徴的な「YK駿河台ビル」。平成2年に竣工した同ビルを中村ビル(東京都千代田区)が取得したのは平成21年11月。代表取締役の中村功平氏は「取得した当初より気になっていたのはトイレでした。トイレを充実させることが必要だと感じました」と話す。
 各フロアの専有部のトイレ問題。それは男子トイレの大きさに比べて女子トイレの大きさが半分以下であること。2台の洗面台があるのも男子トイレ側であった。近年、女子トイレの充実がリーシングにおいて非常に重要となる中、まずこれを解決する必要があった。中村氏は取得した翌年にまず2階の男子トイレの改修に着手。男子トイレと女子トイレの入れ替えを行った。専有部のトイレということもあり、入居テナントが退去したタイミングで各階の改修を行っている。平成26年3月には2階の例を参考にして5階のトイレ改修を行った。
 女子トイレの洗面台の鏡の横側に淡い光を放つ照明を設置。「上からテラス証明だとどうしても下の方が暗くなり影ができてしまいます。横から光を照らすことで影ができるのを抑えることができます」(中村氏)  また、以前の女子トイレは便器が1基だけだったが男子トイレと交換することによって便器を2基設置。男子トイレも改修前と同じ個数の大便器1基と小便器1基のスペースを確保。標準会の専有部の面積はおよそ60坪。従業員の人数も20人前後いるため、減らすことは難しかった。
「男子トイレのスペースを確保するには少し間口を広げる必要がありました。通路を挟んだ向かい側の給湯室を少し狭くすることでその問題を解決しました。無駄をできる限り省いた設計で出来上がったと思います」と中村氏は話す。
 他にも壁面タイルを木目調のダイノックシートで目隠しし、高級感を出すなど随所にこだわりを見せた出来映えとなった。

(週刊ビル経営2016年9月5日号掲載)
中村ビル 「YK駿河台ビル」