◎所在地
東京都中央区新富2-2-12

◎建物規模
地上5階

◎所有者
平凡商事

◎備考
築40年の既存ビルをSOHOにリノベーション

 東京メトロ有楽町線「新富町」駅前に位置する「平凡商事新富ビル」は、40年程前に建築された地上5階建ての一般的な中小規模の事務所ビルだ。目と鼻の先には同時期に建築された「平凡商事ビル」が所在している。この「平凡商事ビル」は音響関連のテナント利用者向けに設計された特殊な建物で、「平凡商事新富ビル」は「平凡商事ビル」に入居予定のテナントが一時的に使用する仮事務所の役割を担って建設された。その後「平凡商事ビル」が本格的に稼働を開始したことで「平凡商事新富ビル」は主な使命を全うし、その後は同社の倉庫や社宅、取引先の企業に格安で事務所貸しするなどして今日まで至っている。その後、平凡商事 代表取締役社長の鈴木氏は既存物件の空室対策といったコンサルティングを手掛けるユースター(東京都中央区)の岡田繁社長と出会い、岡田氏に遊休不動産の活用を依頼した。   
 鈴木氏からの相談を受け、岡田氏は従来の事務所仕様から事務所兼住居として使用できるSOHO物件へのリノベーションを提案。「平凡という名の非日常」というテーマのもと「HEIBON APARTMENT」として新たに生まれ変わった。ニューヨークのアパートメントのような年季を感じさせる建物の佇まいと、入居者が快適に暮らし・働くことのできる空間づくりに注力している。  工事は経年劣化が進行していた建物そのもののリニューアルに加え、遊休化していた建物4階と5階の2フロアのSOHOへのリノベーションを同時並行で展開。工事後の2フロアは大人の上品な空間づくりを意識した内装が目を引き、フロアごとに異なる間取りが大きな特徴。生まれ変わった同ビルは感度の高い層から注目を集めている。また、1階フロアはリニューアル工事を実施した上で岡田氏率いるユースターがオフィスとして入居。専有部分のみの投資回収期間は約2年を想定している。

(週刊ビル経営2016年9月5日号掲載)
平凡商事/ユースター 「平凡商事新富ビル」