「ビル経営アワード」
 「不動産ソリューションフェア」
 「ビルモール」
※ウェブ投票は終了しました。
◎改修ポイント◎
空調機が使えない期間を避け、3月~5月の中間期に実施。休日や深夜帯での作業を行った。機器改修によって冷えムラ解消やコスト削減に貢献。

◎所在地
静岡県浜松市中区鍛冶町124

◎建築規模
地上7階地下1階

◎構造◎
SRC構造

◎所有者
浜松委托倉庫
 浜松委托倉庫(浜松市西区)が所有する「マルHビル」は東海道新幹線「浜松」駅から徒歩5分、中区鍛冶町通り交差点角という中心市街地に立地する。1961年3月竣工で築56年になる。耐震補強工事は清水建設の設計・施工で2003年7月に完了。資産価値の維持・向上のためでもあるが、何よりも以前から想定されている「東海・東南海地震」の備えを最優先に考えて行った。空調設備は1998年にターボ冷凍機から灯油ヒートポンプエアコン(KHP)に更新したが、年々増加する室外機への故障と修繕費、またメーカーの販売終了と部品供給停止の通知を受け、2015年にビル用マルチエアコン(EHP)へ全面設備改修。同時に受変電設備の改修、外壁の補修工事も実施した。空調機が全く使えない期間をあえて避けるため、3月~5月の中間期に施工した。テナントからの協力を仰ぎ、土曜・日曜日をメインに実施。深夜作業が連続することもあった。テナントと各工事業者の間に入って調整を行い、予定した工期よりも早くに運転を開始することができた。この空調設備の改修は省エネ機器の導入により電力使用量が大幅に削減でき、同社、テナントともにコスト削減に貢献している。また、ペリメーターゾーンの機器増設により、特に夏場の冷えムラが解消できテナントから好評を得ている。
 不動産部室長の須山貴司氏は「長年入居するテナントは、ビルの維持管理に協力的で大変助かっています。築60年に向けてハードはソフトでカバーし、『マルHビル』から浜松市の街中を盛り上げていきたいと思います」と話す。


(週刊ビル経営2017年7月24日号掲載)
浜松委托倉庫 「マルHビル」



○改修後


○夜間での作業風景